2021.05.20

オークスはソダシに不安材料あり。母仔制覇を狙う娘が差し切るか

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 5月23日、東京競馬場でGⅠオークス(芝2400m)が行なわれる。

 今年の最大の見どころは、無敗の桜花賞馬ソダシ(牝3歳/栗東・須貝尚介厩舎)が2冠なるかというところだろう。まずはソダシのオークス制覇の可能性について展望していきたい。

無敗で桜花賞を制したソダシ無敗で桜花賞を制したソダシ  オークスはGⅠ桜花賞の「芝/1600m」から一気に「芝/2400m」と、800mも距離が延びるのがポイントだ。とはいえ、ほとんどの馬が初距離となる条件であり、桜花賞馬のオークスでの成績は悪くない。過去20年では15頭が出走して6勝、2着1回、3着1回という結果だ。

 ソダシは2歳時にGⅠ阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神/芝1600m)も勝利しているが、同レース(前身の阪神3歳牝馬Sを含む)と桜花賞を両方勝った馬では、2009年ブエナビスタと2010年アパパネがオークスも制覇。2001年のテイエムオーシャンは3着、さらに遡ると、1992年のニシノフラワーが7着に敗れている。

 ソダシの桜花賞のレース内容を振り返ってみよう。ストゥーティとメイケイエールが逃げ争いを見せて1000m通過は56秒8のハイペースに。この流れは3番手で追走したソダシにとっても厳しい展開ではあったが、そのまま押し切って優勝。勝ちタイム1分31秒1は桜花賞レコードを1秒6、さらに古馬も含めたコースレコードを0秒8更新するレコードというすばらしいタイムだ。

 2着サトノレイナスにクビ差まで迫られたとはいえ、非常に内容の濃い、強いレースだった。このような競馬はスタミナがなければできる芸当ではなく、そこも高い評価が与えられる。

 ただ、ソダシに不安があるとすれば、本来なら競走馬としては大きな武器となるスピードと先行力だ。前述のようなハイペースを楽に先行できるスピードの持ち主であるがために、ストゥーティやメイケイエールのような速い逃げ馬がいない今回は、押し出されるように先頭に立ってしまう展開も考えられる。