高配当続出のNHKマイルC。穴党記者がほくそ笑む一戦で狙いを定めた3頭
春のGIシリーズは、今週から東京競馬場を舞台にして5週連続開催となる。その初戦を飾るのは、3歳馬の「マイル王決定戦」GINHKマイルC(5月9日/東京・芝1600m)だ。
過去10年の結果を見てみると、1番人気は4勝、2着1回。決して悪い成績ではないものの、8番人気以下の伏兵が10頭も馬券圏内(3着以内)に突っ込んできており、波乱の多いレースとなっている。3連単では10万円超えの配当が10年中、7度も生まれている。
そして、今年も「波乱ムードにある」というのは、日刊スポーツの松田直樹記者だ。
「過去5年の結果を振り返ってみても、3着以内に入った15頭のうち、9頭が6番人気以下と、ただでさえ難解なレース。加えて、今年は有力どころをざっと見ても、どの馬も懸念材料を抱えています。
GI朝日杯フューチュリティS(12月20日/阪神・芝1600m)の覇者グレナディアガーズ(牡3歳)は、前走のGIIIファルコンS(2着。3月20日/中京・芝1400m)で力む面をのぞかせました。また、GII弥生賞(3月7日/中山・芝2000m)2着のシュネルマイスター(牡3歳)は、大幅な時計短縮が求められます。
さらに、GIIニュージーランドトロフィー(4月10日/中山・芝1600m)で鮮やかな逃げ切り勝ちを決めたバスラットレオン(牡3歳)も、逃げ切り困難の東京マイルのGIで最後まで息が持つのか。そこは、半信半疑と言わざるを得ません。結果、今年も荒れそうな雰囲気が充満しています」
では、どういった馬が狙い目となるのか。中日スポーツの大野英樹記者は、ある傾向に注目する。
「過去5年のうち、2016年はメジャーエンブレムが勝利。2017年はアエロリットが勝って、リエノテソーロが2着入線を果たしました。昨年もレシステンシアが2着、ギルデッドミラーが3着と、牝馬の台頭が目立っています。近年の牝馬のレベルの高さを象徴する結果が、NHKマイルCでも示されていると言えます」
1 / 3