共同通信杯は京成杯の負け組、ディープ産駒、3番人気で好配当を狙え
今春のクラシックへ向けて、注目の一戦となるGIII共同通信杯(東京・芝1800m)が2月14日に行なわれる。
期待の3歳馬が人気を背負って勝利し、春の大一番へ向かう――そんなイメージがあるレースだが、実はここ10年、1番人気は1勝、2着3回、3着1回、着外5回と、意外と苦戦を強いられているのだ。
その結果、3連単では好配当がしばしば生まれている。なかでも、2018年には6番人気のオウケンムーンが勝って、2着に3番人気のサトノソルタス、3着に10番人気のエイムアンドエンドが入って、3連単は56万6290円という高配当を記録した。
ということで、今年も波乱の可能性があると踏んで、過去10年の結果を参考にして、今回のレースで激走しそうな馬をあぶり出してみたい。
まず、過去の傾向で目につくのは、前走でGIII京成杯(中山・芝2000m)に挑んで負けた馬の逆襲だ。
いい例となるのは、2013年に9番人気で3着と健闘したマイネルストラーノ(京成杯8着)、2016年に3番人気で3着に入ったメートルダール(同3着)、前述のエイムアンドエンド(同10着)、そして2020年に4番人気で2着となったビターエンダー(同4着)らである。
そして今回、同様のパターンで狙える馬は2頭いる。タイソウ(牡3歳)とプラチナトレジャー(牡3歳)だ。
タイソウは12月のデビュー戦を快勝したあと、前走で京成杯(1月17日)に挑戦して6着に敗れた。プラチナトレジャーは2戦目で初勝利を挙げて、続くGIII東京スポーツ杯2歳S(11月23日/東京・芝1800m)で4着と奮闘。その後、京成杯に臨んで5着に敗れている。
そのため、今回はいずれも人気を落としそうだが、過去の例からして、巻き返す可能性は大いにある。そういう意味では、2頭ともオススメだが、例に挙げた4頭は皆、関東馬だった。短期間で2度の長距離輸送をこなす影響を踏まえても、ここでは関西馬のタイソウよりも、関東馬のプラチナトレジャーを上に取りたい。
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