2021.02.12

クイーンCは過去10年の「勝利条件」から本命、穴馬をピックアップ

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Sankei Visual

 2月13日、東京競馬場で3歳牝馬によるGⅢクイーンC(芝1600m)が行なわれる。

 同レースは、勝ち馬から多くのGⅠ馬を出した出世レースだ。ここ10年でも、2019年のクロノジェネシス、2016年のメジャーエンブレム(2歳時もGⅠ勝ちあり)、2012年のヴィルシーナ、2011年のホエールキャプチャが、のちにGⅠレースを勝利している。

 クイーンCが重賞初勝利だった馬も多く、前述のクロノジェネシス、ヴィルシーナ、ホエールキャプチャもそうだった。今年の登録馬はすべて重賞未勝利なので、今年の勝ち馬は自動的に重賞初勝利となるが、今年の有力馬を探っていこう。

 過去10年の勝ち馬の成績を見ると、テトラドラクマ(2018年)を除く9頭が、「1600mで勝利がある2勝馬」か、「重賞3着以内を経験していた馬」だった。今年、この条件を満たすのはアカイトリノムスメ、インフィナイト、エイシンヒテン、カイトゲニー、ククナ、スライリー、リフレイムの7頭。さらに条件を絞ると、前走4着以下からの勝利はないので、GⅠ阪神ジュベナイルフィリーズ14着のインフィナイト、11着のエイシンヒテン、シンザン記念4着のククナ、GⅡ京王杯2歳S5着のリフレイムは脱落。これで3頭が残った。

 その3頭の中でも注目の2頭のうち、より魅力を感じるのはアカイトリノムスメ(牝3歳/美浦・国枝栄厩舎)だ。

前走の赤松賞を勝利したアカイトリノムスメ 同馬は昨年8月に行なわれた新潟の新馬戦(芝1600m)こそ7着に敗れたが、2カ月半ぶりとなった未勝利戦(東京/芝1600m)を中団からの差し切り、続く赤松賞(東京/芝1600m)も4コーナー10頭立て9番手から鮮やかな差し切りを見せた。今回と同じコースで2戦2勝という成績は心強い。

 血統も超一流。父は三冠馬ディープインパクトで、母も牝馬三冠のアパパネ。日本競馬における最高レベルの良血馬といえる存在だ。3頭の全兄モクレレ、ジナンボー(GⅢ新潟記念2着)、ラインベック(中京2歳S1着)はいずれも現役馬で3勝以上を挙げている。