2020.12.25

有馬記念はなぜ荒れるのか。その本質を見抜く穴党記者が推す4頭

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamistu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 今年の中央競馬もいよいよオーラス。最後を飾るのは、もちろん"ドリームレース"のGI有馬記念(12月27日/中山・芝2500m)だ。

 今年の「主役」を担ったアーモンドアイや、牡牝の三冠馬の出走はなく、物足りないメンバーになるかと思われたが、さにあらず。GI天皇賞・春(5月3日/京都・芝3200m)で連覇を飾ったフィエールマン(牡5歳)をはじめ、GI大阪杯(4月5日/阪神・芝2000m)、GIエリザベス女王杯(11月15日/阪神・芝2200m)と今年GI2勝のラッキーライラック(牝5歳)、さらに春のグランプリホースであるクロノジェネシス(牝4歳)など、"祭典"にふさわしい顔ぶれがズラリとそろった。

 とはいえ、ズバ抜けた馬は不在。波乱の目は十分にある。実際、過去の結果を見ても、1番人気は5勝、2着2回、3着1回と安定した成績を残していながら、3連単では好配当がしばしば生まれている。

 2014年、2015年には、いずれも1番人気に推されたゴールドシップが3着、8着と敗れて、3連単の配当はともに10万円超え。昨年も断然人気のアーモンドアイが9着に沈んで、3連単は5万円超えの好配当をつけた。こうした状況について、日刊スポーツの太田尚樹記者はこんな見解を示す。

「実は、最近は傾向がつかみづらいレースになっている印象があります。ですから、荒れやすいのかもしれません」

 太田記者が続ける。

「有馬記念では内枠有利が定説ではありますが、2年前は上位5頭中4頭がふた桁の馬番でしたし、昨年も馬番1~4の馬はすべてふた桁着順に沈んでいます。展開面においても、3年前にはキタサンブラックの逃げ切りが決まったかと思えば、昨年は後方待機組が上位を独占しました。こうなると、過去の傾向にあまりとらわれすぎないことが大事かな、と思います」