ジャパンCで空前絶後の3強対決が実現。過去にもあった伝説の3強物語 (3ページ目)
続く対決は、ジャパンC。当時の世界レコードをマークする凄まじいレースで、オグリキャップは外国馬ホーリックスにわずか及ばずの2着。スーパークリークは4着、イナリワンは11着に沈んだ。
ここまで、ほとんどいいところがなかったイナリワンだったが、有馬記念でついにその鬼脚が爆発した。下馬評では、オグリキャップとスーパークリークの2強ムードだったが、持ち前の末脚を炸裂させて、スーパークリークをハナ差かわして優勝。この秋6戦目となったオグリキャップは5着に終わった。
「平成の3強」は、それぞれが持ち味を発揮して、勝ったり、負けたりを繰り返した。その馬たちはもちろん、手綱を取る騎手の姿も、多くのファンに感動を与えた。
ちなみに、武豊騎手は「平成の3強」すべてに騎乗。いずれの馬でもGI制覇を果たすという快挙を遂げている。
「3強」が名勝負を見せた1997年の天皇賞・春。勝ったのはマヤノトップガン 1990年代半ばにターフを賑わせたサクラローレル、マヤノトップガン、マーベラスサンデーも「3強」と称された。
3頭ともやや奥手で、最も早い時期に頭角を現したのが、3歳秋に菊花賞を制したマヤノトップガン。他の2頭は、古馬になってからGI戦線で活躍するようになった。
この3強が激突し、競馬界を沸かせたのは、1996年秋から1997年春にかけて。天皇賞・秋、有馬記念、天皇賞・春と3度のレースで熾烈な争いを見せた。なかでも、「名勝負」とされるのは、1997年の天皇賞・春だ。
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