神戸新聞杯はコントレイルが鉄板も、気になる無敗馬がもう1頭いる

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro

◆神戸新聞杯で狙える「穴馬」>>

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 次週にはGIスプリンターズS(10月4日/中山・芝1200m)が開催され、いよいよ秋競馬も本格化。注目のGIシリーズに突入していきます。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、いまだ無観客競馬が継続されていますが、ウインズの営業は少しずつ再開されています。もしかすると、秋のGIシリーズのどこかで競馬場も開放され、ファンの方々が生で競馬を見られる環境も戻ってくるかもしれませんね。

 もちろん、慎重に検討し、万全の対策を取ったうえでのことになりますが、一流の馬たちのレースを目の前で見てもらいたいという気持ちは、競馬関係者の誰もが持っています。この秋、ファンが見守るなかでの競馬が復活することを願っています。

 さて、今週はGI菊花賞(10月25日/京都・芝3000m)に向けて見逃せない、重要なトライアルとなるGII神戸新聞杯(9月27日/中京・芝2200m)が行なわれます。

 注目は言うまでもなく、史上3頭目となる無敗の三冠制覇を目指して、復帰戦を迎えるコントレイル(牡3歳)でしょう。

 今回の神戸新聞杯、次の菊花賞を勝つことができれば、シンボリルドルフ、コントレイルの父であるディープインパクト以来となる、デビューから無敗の牡馬クラシック三冠達成となります。正直、前哨戦となるここでは、土がつくシーンを目にしたくはありません。

 最大のライバルと目されていたサリオスは、中距離路線に専念するため、GII毎日王冠(10月11日/東京・芝1800m)から始動。今回のメンバーで、実績的にはコントレイルに続く存在となるヴェルトライゼンデ(牡3歳)に対しては、春の二冠、GI皐月賞(4月19日/中山・芝2000m)とGI日本ダービー(5月31日/東京・芝2400m)で決定的な差をつけています。

 そうなると、今回のコントレイルに期待したいのは、単なる勝利ではなく、内容面も含めた圧勝です。理想としては、直線を向いたところで、少し促しただけで軽々と抜け出し、あとはまともに追われないまま大差をつけてゴールする――そんな勝ち方を見せてほしいと思っています。

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