ローズSで狙うべきは「春の実績馬」か、それとも「夏の上がり馬」か
3歳牝馬三冠レースの最終戦、GI秋華賞(京都・芝2000m)の重要なステップレースとなるGIIローズS(中京・芝2000m)が9月20日に行なわれる。
過去10年の結果を振り返ると、1番人気は5勝、2着1回、着外4回。まずまずの成績を残しているものの、3連単では10万円を超える配当が7回も出ており、前哨戦の中でも"荒れる"傾向が強いレースと言える。
そして今年は、阪神競馬場ではなく、中京競馬場での開催。しかも、通常の1800m戦ではなく、2000m戦で行なわれる。例年とは違う条件とあって、波乱ムードは一段と高まっている。穴党にとっては、願ってもないレースとなるのではないだろうか。
さて、秋のトライアルレースと言えば、まず注目すべきは「春の実績馬」vs「夏の上がり馬」という構図である。それを読み解くことが、馬券的中への大きなポイントになる。はたして今年は、どちらが優勢なのか。日刊スポーツの松田直樹記者はこう語る。
「夏競馬のマイル以上の芝レースにおいて、現3歳世代は古馬相手に苦戦。昨年から降級がなくなったことを考えると、やや物足りない結果に終わったと言えます。秋競馬に突入し、先週のGIII京成杯オータムハンデでスマイルカナが2着、3勝クラス(旧1600万下)の特別戦でアドマイヤビルゴ、ケープゴッドらが勝利を挙げましたが、いずれも春のオープン以上のレースで結果を出していた実績馬です。
また、先週行なわれたもうひとつのトライアル、GIII紫苑S(9月12日/中山・芝2000m)では、昨秋のGI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)の2着馬で、今春のGIIチューリップ賞(3月7日/阪神・芝1600m)を制したマルターズディオサが快勝しました。
こうした状況を鑑みると、春の実績馬が優勢。ローズSでも、春のクラシック戦線を戦ってきた現有勢力を上に見たほうがいいのではないでしょうか。ちなみに、昨年も夏競馬で3歳馬が揮わず、ローズS、秋華賞ともに春の実績馬が上位を占めました」
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