2020.09.20

セントライト記念は夏の上がり馬2頭で決まり。
血統も中山向きでバッチリだ

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

◆過去データを吟味。セントライト記念で高配当を呼ぶ3頭>>

 9月21日、中山競馬場でGⅡセントライト記念(芝2200m)が行なわれる。

骨折明けの前走で勝利し、セントライト記念に臨むココロノトウダイ 同レースは、10月25日に開催されるGⅠ菊花賞(京都/芝3000m)のトライアル戦。「春の実績馬」と「夏の上がり馬」の能力比較が大きなテーマになる。

 過去30年で1~3着に入った計90頭の前走を見ると、31頭がGⅠ日本ダービー(東京/芝2400m)からの参戦となっており、春の実績組が強いデータが残っている。だが、2勝クラス(旧1000万下)から参戦した馬も26頭、1勝クラス(旧500万下)からも10頭が馬券に絡んでいる。夏シーズンに古馬と戦った経験が生きるケースが非常に多いのだ。

 それらの馬の前走成績を見ると、必ずしも勝利しているわけではない。例えば2017年の勝ち馬ミッキースワローは、前走のいわき特別(1000万下、福島/芝1800m)3着からの参戦で勝利。同馬は今年、GⅡ日経賞など重賞2勝を加え、GⅠ天皇賞・春でも3着に入っている。

 今年の出走馬で筆者が気になるのは、2勝クラスを勝ち上がってきたココロノトウダイ(牡3歳/美浦・手塚貴久厩舎)だ。

 同馬は2歳時に未勝利(新潟/芝1800m)、きんもくせい特別(福島/芝1800m)を連勝。年が明けてからはGⅢ共同通信杯(東京/芝1800m)で0秒8差の5着、GⅡスプリングS(中山/芝1800m)で0秒9差の7着と重賞では上位争いできず、スプリングS後に骨折が判明した。

 しかし、復帰戦となった前走の猪苗代特別(2勝クラス、福島/芝2000m)は快勝だった。スプリングSから約3カ月半ぶりの実戦も、スッと好位につける行きっぷりを見せ、直線では叩き合いを制して抜け出し、2着に1馬身1/4馬身差をつけた。先行力としぶとい末脚が長所で、「中山/芝2200m」に合うタイプだ。