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名牝シンハライトの初子、
セブンサミット。デビューに向け良化中

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

◆関屋記念で好材料そろう2頭とは?>>

厳選!2歳馬情報局(2020年版)
第12回:セブンサミット

 今から4年前の3歳牝馬クラシックにおいて、強烈な輝きを放ったシンハライト。彼女が繁殖牝馬となって、初めて産んだ子がデビューに向けて調整を重ねている。

 栗東トレセンの石坂正厩舎に所属するセブンサミット(牡2歳/父モーリス)である。

シンハライトの初子となるセブンサミットシンハライトの初子となるセブンサミット 母シンハライトは、現役時代に6戦5勝、2着1回という成績を残した名牝だ。2歳の10月にデビュー戦を快勝すると、2戦目のオープン特別・紅梅S(京都・芝1400m)も勝利。さらに、GIIIチューリップ賞(阪神・芝1600m)も勝って、デビュー3連勝を飾った。同レースでは、宿敵ジュエラーとの叩き合いをハナ差で制し、クラシックの主役候補にも名乗りを挙げた。

 そして迎えた牝馬クラシック第1弾のGI桜花賞(阪神・芝1600m)。断然の1番人気に推されたのは、前年のGI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)を制したメジャーエンブレムだった。しかし、直線半ばをすぎてからデットヒートを演じたのは、チューリップ賞でも死闘を繰り広げたシンハライトとジュエラーだった。

 直線、馬群の外目から先に抜けてきたのはシンハライト。内のメジャーエンブレムを競り落とすと、残り100mで堂々と先頭に立ったが、道中で後方に構えていたジュエラーが大外から強襲してきて、2頭が並んでゴール板を通過した。

 写真判定の結果、2頭の着差は再びハナ差。今度はジュエラーが接戦を制した。

 だが、シンハライトはすぐにその雪辱を晴らす。クラシック第2弾のGIオークス(東京・芝2400m)で戴冠を遂げたのだ。

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