2020.08.21

札幌記念、ラッキーライラックの
牙城を崩す「穴馬候補」は3頭いる

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

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 真夏に行なわれる注目の重賞、GII札幌記念(札幌・芝2000m)が8月23日に行なわれる。

 例年、秋の大舞台を目指すGI級の馬が何頭か出走する。おかげで、過去10年の1番人気の戦績は、2勝、2着4回、3着2回、着外2回とまずまずだ。しかしながら、2011年にトーセンジョーダンが勝って以来、8年連続で1番人気の勝利はなし。最近は、3連単でオイシイ配当がしばしば生まれており、穴党にとっても見逃せないレースとなっている。

 そして、今年は3頭のGI馬が参戦。そのうち、ラッキーライラック(牝5歳)、ノームコア(牝5歳)といった2頭の牝馬が人気を集めそうだが、はたして、それらが順当に上位を争うのか。日刊スポーツの松田直樹記者はこんな見解を示す。

「札幌記念は、2014年の勝ち馬ハープスター、同2着のゴールドシップ、さらに2019年の1着ブラストワンピース、同3着のフィエールマンら、秋にGI凱旋門賞(フランス・芝2400m)などの海外遠征を控えた馬の、"壮行戦"となることもあるレースです。

 ただ、今年はコロナ禍にあって、これから海外遠征に向かう馬はほとんどいません。実績馬にとっては、秋の国内GIに向けての"始動戦"といった意味合いが強く、"先"を見据えた仕上げであることがイメージできます。

 加えて、各方面からGI昇格を望む声が大きい"スーパーGII"でありながら、今年の顔ぶれはやや小粒な印象。となれば、穴馬が台頭する余地も十分にあるような気がします」

 また、デイリー馬三郎の吉田順一記者も、今年の札幌の馬場状態に着目し、波乱ムードを匂わせる。

「先週のレース後、あるジョッキーが『内側(の馬場)が荒れてきました』とコメントしていましたが、今週からCコースを使用。荒れてきた部分は隠れますし、乾燥度が高まれば、(力の要る)洋芝とはいえ、それなりに時計は速くなってきそうです。

 それでも、野芝の東京コースのような高速化は望めません。とすれば、距離に不安のあるノームコアについては、パフォーマンスが落ちる可能性は大いにあります。