わずか1分で大儲けも。アイビスSDは穴党記者垂涎の4頭が好配当を呼ぶ (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

「JBCレディスクラシックでの競走中止による精神的なダメージは、たしかに大きかったと思います。そしてそれが、いつまで影響を及ぼすのか気になるところですが、密集度が高いコーナーのある舞台設定よりも、密集度の薄まる千直の舞台は、今のこの馬にとってはプラスに働くと見ています。

 本質的なものを踏まえれば、少し時計のかかる舞台設定のほうがパフォーマンスは増すと思いますが、パンパンの良馬場になっての高速決着となっても、十分に狙いは立ちます。鞍上が、千直競馬を得意としている西田雄一郎騎手というのも魅力。一発への期待が膨らみます」

 吉田記者はもう1頭、昨春のGIIIアーリントンC(阪神・芝1600m)を12番人気で制したイベリス(牝4歳)にも注目する。

「ここ3戦は惨敗続きですが、姉にアイビスSDを連覇したベルカントがいて、同馬と同様、イベリスもデビューからここまで、着実に馬体重を増やしています。そう考えると、イベリスも一介の早熟馬ではなく、まだまだ活躍が見込めそうな気がします。チークピーシーズを着用しており、バラけやすい直線競馬の舞台設定も合っていると思います。

 この中間は活発な動きを連発しており、態勢は万全。出走予定だったGIII CBC賞(7月5日/阪神・芝1200m)は無念の除外となりましたが、そこから3週延びたことで、より仕上がり度はアップしています。その気性や血統背景から、千直でこその"変身"が大いに見込めます」

 一方、木南記者は、ナランフレグ(牡4歳)を穴馬候補に挙げる。

「昨年暮れの3勝クラス・浜松S(中京・芝1200m)を勝った時に、重賞はもちろん、出走できればGI高松宮記念(3月29日/中京・芝1200m)でも狙ってみたいと思ったほどの馬です。

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