七夕賞で年に1度は夢見る100万馬券。短冊に記すべき穴馬は4頭いる (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 これらの例から、今年もダートを主戦場としてきた馬が狙い目になると思われたが、今回のメンバーにはそうした存在はいなかった。それでも、直近2戦でダート戦に挑んできた馬がいる。

 パッシングスルー(牝4歳)である。

 昨秋のGIII紫苑S(中山・芝2000m)を制した重賞馬で、その後はGI秋華賞(10着。京都・芝2000m)にも参戦している。しかし今春は、地方交流重賞のGIIエンプレス杯(3着。3月5日/川崎・ダート2100m)、GIIIマリーンC(9着。4月2日/船橋・ダート1600m)と、2戦続けてダート戦に出走してきた。

 そんな臨戦過程もあって、ここでは伏兵の域を出ないが、パッシングスルーはそもそも重賞馬。加えて、ダートを主流にしてきた馬たちの過去の活躍を鑑みれば、一発あっても不思議ではない。

 さて、七夕賞においては、穴馬パターンとして、ずば抜けて多いものがある。それは、オープン入り後、オープン以上の芝レースを2戦以上こなしている馬で、重賞やオープン特別での勝利がない人気薄馬の台頭だ。

 たとえば、2010年に11番人気で勝利を飾ったドモナラズ、2012年に14番人気で大金星を挙げたアスカクリチャン、2013年に14番人気で3着に入ったタガノエルシコ、2014年に10番人気で2着と好走したニューダイナスティ、2015年に16番人気で3着に入線したマデイラ、2018年に11番人気で勝ったメドウラーク、2019年に12番人気で3着となったロードヴァンドールらがそうだ。

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