高松宮記念、二度あることは三度ある。高配当へ侮れない穴馬が3頭いる (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 栗東坂路の1週前追い切りでは、4ハロン49秒9、1ハロン11秒9の猛時計をマーク。ここに来ての充実ぶりには、目を見張るものがあります。父ロードカナロアの血がここで花開いても、不思議ではありません」

 大西記者は、芝路線に切り替えて台頭してきたシヴァージ(牡5歳)に注目する。

「前走のオープン特別・北九州短距離S(2月16日/小倉・芝1200m)では、決して向いているとは言えない小倉の小回りコースで、豪快な差し切り勝ちを披露。芝転向後、今回が4戦目となりますが、1戦ごとに目に見えて内容がよくなっているのは、心強い限りです。

 また、ダート時代は左回りで良績を残してきており、今回はその点もプラスに働くと見ています。芝レースで、持ち味の末脚に一段と磨きがかかった印象で、直線の長い中京コースが舞台となるのも歓迎でしょう。

 中間は、前走の反動もしっかりとケアし、調整は順調そのもの。万全の状態でレースに臨めそうです。力の要る馬場を得意とするこの馬には、天気が崩れる予報も好都合。タフなコンディションで決め手勝負となれば、この相手でも一発の魅力は十分です」

 昨年のGIスプリンターズS(中山・芝1200m)の覇者であるタワーオブロンドン(牡5歳)のほか、グランアレグリア(牝4歳)、ステルヴィオ(牡5歳)、ノームコア(牝5歳)、モズアスコット(牡6歳)といったマイルGI馬までが顔をそろえ、豪華メンバーとなった今年の高松宮記念。その間隙を突いて高配当をもたらす馬が、ここに挙げた3頭の中にきっといる。

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