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荒れるフィリーズレビュー。
その傾向からバッチグーな4頭を発見 (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 では、こうした傾向にあって、どんな馬が狙い目となるのか。松田記者はこう分析する。

「ポイントは距離。チューリップ賞より1ハロン短い距離に適性のある馬、あるいは"距離の壁"を感じて、ここに勝負をかけてくる馬が穴を開けています。短距離志向が強い1勝馬などから"隠れた実力馬"を探すのが、的中への近道と言えるのではないでしょうか」

 そこで、松田記者は1勝馬のマテンロウディーバ(牝3歳)を推奨する。

「同馬は、阪神・芝1400mの新馬戦を快勝したあと、前走でオープン特別の紅梅S(1月18日/京都・芝1400m)に出走。同レースでは、出負けしたうえ、序盤3ハロンが新馬戦より2秒も遅く、3角まで行きたがったことが影響して3着に終わりました。

 それでいて、ラスト3ハロンはメンバー最速タイムを記録。序盤で脚を温存した先行馬2頭によるワンツー決着となりましたが、強さが際立っていたのは、後方から強襲してきたこちらのほう。重賞となって、ペースアップが叶えば、今度はもっと楽な競馬ができるはずで、侮れない1頭ですよ」

 マテンロウディーバは、母が英国のGI勝ち馬であるライトニングパールで、叔父にGI2勝のサトノクラウンがいる良血。レースレベルが上がってこそ、その真価を発揮してもおかしくない。

 松田記者はもう1頭、人気落ちのオープン馬にも注目する。

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