2020.01.05

落札額は超高額の5億8000万円。
アドマイヤビルゴがまもなくデビュー

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!新馬情報局(2020年版)
第33回:アドマイヤビルゴ

 競走馬のセリ市「セレクトセール」において、良血馬や、兄、姉が活躍した血統馬となれば、1億円、2億円といった高値で取引されることも珍しくない。そんななか、今年の3歳世代には、それを優に上回る破格の値段で落札された馬がいる。

 栗東トレセンの友道康夫厩舎に所属するアドマイヤビルゴ(牡3歳/父ディープインパクト)である。

時間をかけて調整されてきたアドマイヤビルゴ 同馬は、2017年の「セレクトセール」に上場されると、なんと5億8000万円(税別)という超高値で落札されたのだ。世界的に見ても高額取引の多い「セレクトセール」にあって、史上2番目の金額だった。

 これほどの高値がついた理由のひとつは、母が欧州の名牝イルーシヴウェーヴであること。同馬は、現役時代にイギリスで活躍し、2歳時にはデビューから3連勝を飾って重賞を制すと、GIでも2着と好走した。

 明けて3歳になってからも、初戦のGIIIを快勝。続けて、日本のGI桜花賞(阪神・芝1600m)にあたるGIフランス1000ギニー(フランス・芝1600m)で戴冠を遂げた。さらにその後も、GI、重賞戦線で好走を重ねてきた実績を持つ。

 その母に、日本屈指の種牡馬ディープインパクトを配合。ディープ産駒の活躍は今さら説明するまでもなく、その血統背景と、生まれもった馬体のよさによって、歴史的な高額取引になったのだろう。

 そして、注目のアドマイヤビルゴは現在、所属する友道厩舎でデビューへ向けて、急ピッチで調整されている。その様子について、関西競馬専門紙のトラックマンが伝える。

「アドマイヤビルゴは、小さなサイズの馬で、たしかにコンパクトな体つきをしています。それでも、スタッフの評価は高く、『小さいけど、バランスはいい』とのこと。気性は多少きついところもあるようですが、『ここまでは順調に仕上がっている』と、スタッフの方は話していました」