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GI馬からでも高配当が狙える
天皇賞・秋。穴党記者の狙いはこの4頭 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 吉田記者はもう1頭、思わぬ馬を穴馬候補に挙げた。GIタイトルのないユーキャンスマイル(牡4歳)だ。

「ユーキャンスマイルは、左回りでの戦績が3戦3勝。確実にパフォーマンスを上げてくるあたりは、面白い存在だと思います。

 長い直線で少しずつギアを上げて、いい脚を使えるキングカメハメハ産駒。前走のGIII新潟記念(1着。9月1日/新潟・芝2000m)と同様、直線の長い東京・芝2000mはベストの設定と言っていいでしょう。

 1週前の追い切りでは、いつもどおり少し内にモタれ加減でしたが、ストライドを伸ばした走りは圧巻でした。中7週と間隔を空けて、馬の活力はみなぎっており、トモの丸みがあって、馬自身、かなりパワーアップしています。

 3歳時のGIII毎日杯(6着。阪神・芝1800m)とGII京都新聞杯(6着。京都・芝2200m)、そして今春のGI天皇杯・春(5着。4月28日/京都・芝3200m)を除けば、すべて馬券圏内に入っている堅実派。東京・芝2000mという舞台設定に、今の状態のよさなら、上位争いに加わっても不思議ではありません」

 一方、松田記者は、東京のマイルGIに実績のある2頭、アエロリットケイアイノーテック(牡4歳)をピックアップする。

先行力のあるアエロリットが「2強」を出し抜くか先行力のあるアエロリットが「2強」を出し抜くか「アエロリットは、東京マイルのGIにおいては、2017年のNHKマイルCで優勝。2018年、2019年の安田記念では連続2着と、好成績を残しています。ただ、2000m以上のレースは7着に終わった2017年のGI秋華賞(京都・芝2000m)があるだけ。この結果だけみると、敬遠したくなるかもしれませんが、当時は苦手な右回り、重馬場という条件で、力を出し切れたとは言えません。前走のGII毎日王冠(10月6日/東京・芝1800m)で2着と善戦しているように、今なら200mの距離延長も問題ないでしょう。

 とにかく、人気馬2頭がにらみ合うなか、スピード豊かな先行脚質は魅力に映ります。先週の走破時計、レース傾向を見ても、今の東京は馬場の回復が異様に早く、先行力が生きる良馬場での開催となれば、簡単には止まらないのではないでしょうか。

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