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母は米GI3勝。ディアスティマは
心肺機能が高く「乗り味もいい」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局(2019年版)
第19回:ディアスティマ

 今週の中山・阪神開催が終わると、来週からは東京・京都開催がスタート。GIシリーズも本格化し、競馬シーズン真っ盛りとなる。

 同時に2歳戦線も盛り上がりを増して、話題の良血馬、素質馬が続々とデビューを迎える。その中には、アメリカでGIを3勝した名牝の子もいる。

 栗東トレセンの高野友和厩舎に所属するディアスティマ(牡2歳/父ディープインパクト)である。

デビュー間近の良血馬、ディアスティマデビュー間近の良血馬、ディアスティマ 同馬の母こそ、デビューから2連勝でGIスピナウェイS(アメリカ・ダート1400m)を制した名牝スウィートリーズン。以降もGI戦線で活躍し、3歳時には、GIエイコーンS(アメリカ・ダート1600m)とGIテストS(アメリカ・ダート1400m)で勝利を飾った。

 4歳になって故障し、引退を余儀なくなれるも、GI通算3勝という実績を残した牝馬である。母としての期待が膨らむのは当然で、繁殖牝馬のセリ市に上場されると、ノーザンファーム代表の吉田勝己氏が落札。日本で繁殖生活を送ることになった。

 そして、日本で生まれた初子がディアスティマである。父はリーディング種牡馬のディープインパクト。デビュー前から注目度が高いのも、納得の良血馬だ。

 ディアスティマは、すでに栗東トレセンに入厩。高野厩舎で順調に調教を積んでいる。ここまでの調整過程について、関西競馬専門紙のトラックマンはこう語る。

「ディアスティマは、夏前に一度入厩したものの、もう少し馬体の成長を促したいという調教師の意向で、一旦放牧に出されました。その後、再び入厩すると、『体はしっかりしてきた』とのこと。『すばらしい馬体の持ち主で乗り味もいい』というのが、スタッフの評価です」

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