2019.08.18

「兄ミッキーアイルとはイメージが違う」
妹フェアレストアイルの特性

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局(2019年版)
第13回:フェアレストアイル

 マイルGIを2勝するなど、短距離・マイル路線でその名をとどろかせたミッキーアイル。同馬の全妹が、デビューを間近に控えた2歳馬の中にいる。

 栗東トレセンの中内田充正厩舎に所属するフェアレストアイル(牝2歳/父ディープインパクト)である。

快速馬ミッキーアイルを兄に持つフェアレストアイル デビューを前にして注目を浴びるフェアレストアイルだが、無論、それは兄ミッキーアイルの存在が大きい。

 2013年にデビューしたミッキーアイルは、初戦こそ2着に敗れたものの、2戦目の未勝利戦からは持ち前のスピードをいかんなく発揮。凄まじい快進撃を見せた。

 未勝利戦(京都・芝1600m)で1分32秒3という、2歳馬としては極めて高い水準となる勝ちタイムをマーク。2着に5馬身差をつける圧勝劇を披露すると、そこから500万特別(現1勝クラス)、GIIIシンザン記念(京都・芝1600m)、GIIIアーリントンC(阪神・芝1600m)と、すべて逃げ切って連勝を飾った。

 さらに圧巻だったのは、断然の1番人気に推されて臨んだGI NHKマイルC(東京・芝1600m)だ。ここでも好スタートから先手を奪うと、ライバルたちを引き連れて快走。最後のコーナーを回ってからもそのスピードは衰えることなく、500mを超える長い直線をそのまま押し切って先頭でゴール板を通過した。未勝利戦からの5連勝でGIタイトルを奪取したのだ。

 その後、歴戦の古馬と対戦するようになってからは、それまでのように簡単に勝つことはできなかったが、短距離やマイルの重賞戦線で奮闘。自らが古馬になってからも、GI高松宮記念(中京・芝1200m)やGIスプリンターズS(中山・芝1200m)などで人気を集め、好走を繰り返した。

 そして5歳の秋、GIマイルCS(京都・芝1600m)で2年ぶりに戴冠。持ち味である逃げの形から、強豪ライバルたちとの熾烈な戦いを制して、2つ目のGIタイトルを手にした。