朝日杯FS、グランアレグリアが勝っても好配当が見込める2頭の穴馬 (2ページ目)
ところが、過去10年の3連単の配当を見てみると、万馬券以上が8回。そのうち、20万円台が1回、10万円台が2回あって、2014年には1番人気のダノンプラチナが勝利しながら、13万3570円という好配当となった。ならば、穴党の出番がないわけではない。
加えて、実は大本命のグランアレグリアにも不安がないわけではない。というのも、朝日杯FSに挑むのは、もちろん勝算があってのことだろうが、香港国際競走に臨む主戦のクリストフ・ルメール騎手のスケジュールに合わせて、あえて阪神JFをスキップしたからだ。スポーツ報知の坂本達洋記者がその内情を伝える。
「グランアレグリアを管理する藤沢和雄調教師は、今回のレース選択について『ちょっと難しい馬だから、(ずっと乗っている)ルメールに合わせて......』と説明していました。まあ、ルメール騎手なら不安はないと思いますが、前走で見せた出遅れや行きたがる面があるのは確かです」
では、今回の朝日杯FSでは、どの馬が波乱を起こすのか。日刊スポーツの松田直樹記者は、その候補にマイネルサーパス(牡2歳)を推す。
「デビュー3戦目で初勝利を挙げて、続く500万特別のきんもくせい特別(11月4日/福島・芝1800m)も勝って連勝。同レースでは、2歳レコードを2秒も更新して快勝しました。
たしかにそれまでは、抜け出すとソラを使って、外によれる悪癖がありました。それは、相手がそこまで強くなくて、馬が真面目に走っていなかったため。完全に抜け出して勝った未勝利戦でも、ゴール寸前で斜行してしまいましたが、それも最後まで集中力が持続していないからです。
でも、そんな幼さもレコード勝ちした前走で解消されたと思います。また、前走ではそれまでの先行から差しへ。同馬の気性を見抜いた陣営の、脚質変更が見事にハマりました。3、4角では大外を回ってグングン伸びて、直線でもそのまま伸び切っての鮮やかな差し切り勝ちでした。
2 / 4