兄サトノダイヤモンドとはひと味違う、
サトノジェネシスの重厚な特質 (2ページ目)
その勝利に「続け!」とばかりに、サトノダイヤモンドの全弟がまもなくデビューを迎えようとしている。美浦トレセン(茨城県)の堀宣行厩舎に所属するサトノジェネシス(牡2歳/父ディープインパクト)である。
サトノダイヤモンドを兄に持つサトノジェネシス 全兄にサトノダイヤモンドがいる血統背景ゆえ、同馬も幼い頃から注目を集めてきた。2016年、競走馬のセリ市である『セレクトセール』に当歳で出されると、2億8000万円の高値で落札された。
それから2年の時が経ち、2歳となったサトノジェネシスはどれほどの成長を見せているのだろうか。デビュー前の育成を行なったノーザンファーム空港牧場の佐々木淳吏氏は、春の時点でこう話していた。
「サトノジェネシスは兄のサトノダイヤモンドと比べて、性格、馬体、乗り味など、まったく違うタイプですね。性格は少しやんちゃなところがあって、ディープ産駒らしいと言えます。馬体は、すらっとしている兄とは異なり、コンパクトにまとまって身が詰まっています。走りも(サトノジェネシスは)ピッチ走法に近く、(距離は)2000mあたりが得意なイメージです」
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