藤沢厩舎から大物再び。誰もが
乗り味を絶賛するシークレットアイズ

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局(2018年版)
第19回:シークレットアイズ

 昨年、管理馬のレイデオロがGI日本ダービー(東京・芝2400m)を制し、ついに"ダービー・トレーナー"の称号を手にした藤沢和雄調教師。同師が率いる厩舎(美浦トレセン/茨城県)は、これまでも数々の栄冠を獲得し、長年にわたってトップ厩舎として君臨してきた。

 そして今年も、多数の有力2歳馬を擁し、来春の3歳クラシック戦線での活躍が見込まれている。まもなくデビューを迎えようとしているシークレットアイズ(牡2歳/父ディープインパクト)も、その候補の1頭だ。

牧場での評判も高かったシークレットアイズ牧場での評判も高かったシークレットアイズ 同馬の母ジョリージョコンドは、ヨーロッパで現役生活を送った。際立った成績は残せなかったものの、引退後、日本で繁殖牝馬としての資質を見せ始めている。

 当初、ヨーロッパで繁殖生活を送っていた彼女は、数年して日本に輸入された。すると、当地で種付けされ、日本で生まれたファストアプローチ(牡3歳/父ドーンアプローチ)が、GIII札幌2歳S(札幌・芝1800m)で2着になるなど、才能の一端を見せたのだ。

 ファストアプローチは、母が来日する前に種付けされており、ヨーロッパで結果を収めている父と配合して生まれた子。そのため、血統だけで見れば、日本の硬い芝への適性は高くないはずだったが、重賞で好走するだけの走りを見せた。

 ならば、父がディープインパクトとなって"日本仕様"の子が生まれたら、どれほどの活躍を見せるのか――そんな期待を背負って、シークレットアイズはデビュー前から大きな注目を集めている。

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