ミディオーサは動きがピカイチ。「気性難」に悩む姉よりも期待できる (2ページ目)
結局、レースではその人気に応えることはできなかったものの、勝ち馬からコンマ4秒差の4着と健闘。牡馬と互角に渡り合って、改めて能力の高さを示した。
その後は、気性的な難しさが影響して低迷。なかなか勝ち星を挙げることはできていないが、ポテンシャルの高さは誰もが認めるところ。近い将来、大舞台での復活があっても不思議ではない。
このミスエルテの妹であり、日本屈指の種牡馬ディープインパクトを父とするのが、ミディオーサだ。育成を行なったノーザンファーム早来(北海道)の岡真治氏は、その動きをこう評価する。
「ミディオーサは、育成段階から抜群の動きを見せていますね。私の厩舎で見ていた中では、一番動いていると言ってもいいかもしれません。切れ味は相当ありそうなタイプで、現時点での完成度も高いですね」
同馬はすでに美浦トレセンに移動。順調なら、6月の東京開催でデビューする可能性もあるようだ。
ところで、ファンにとって気になるのは、その気性面。姉はその点で大いに悩まされているが、妹はどうなのだろうか。これについて、岡氏はこう答える。
「確かに、メンタル面が少し気になる血統ですよね。でも、育成の段階ではコントロールしやすく、大きな問題はありませんでした。姉たちと比べても、最も扱いやすいのではないでしょうか。もちろん、レースを経験して変わるケースもありますが、このまま順調にいってくれればいいですね」
今年は、話題の注目馬が早くからデビューする傾向にある。そうした状況にあって、ミディオーサも早めのデビューから一躍クラシック候補に名乗りを挙げるのか。初陣から姉以上の走りを見せてくれることを期待したい。
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