エプソムCに「GIの負けを取り戻せる、ありがたい3頭」が出走する (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Sports Nippon/Getty Images

 同馬は、2年前にGIII新潟記念(新潟・芝2000m)で重賞初勝利を飾ったが、その直後に戦線離脱。長期休養を余儀なくされて、復帰したのは今年の1月だった。

 そして、復帰戦となったオープン特別を7着に負けると、前走のGIIIダービー卿チャレンジトロフィー(3月31日/中山・芝1600m)も10着と大敗を喫した。もはや評価はガタ落ちといった状況にあるが、実力があることは間違いない。叩き3走目の今回、過去の穴馬と同じく、低迷が続くなかでの思わぬ大駆けがあってもおかしくない。

 続いて、2011年に6番人気で2着に入ったエーブチェアマンを参考にしたい。同馬は、1000万下、1600万下と連勝してこのレースに参戦。"重賞の壁"が懸念されて6番人気にとどまったが、直近で見せた勢いどおりに2着と好走し、中波乱を演出した。

 今年も、同じように条件クラスを連勝して挑む馬が2頭いる。グリュイエール(牡6歳)とサーブルオール(牡5歳)である。ともに面白い存在ではあるが、馬券的な妙味を考えると、食指が動くのはグリュイエールだ。

 1600万下を連勝してこの舞台に挑む同馬だが、2走前の勝利は2016年3月のこと。つまり、前走(4月21日)の勝利は、そこから2年以上の長期休養明けで果たした快挙だったのである。

 これほどの長い休みを経たあと、いきなり白星を挙げられるのは、能力が高い証拠。他にオープンクラスで活躍している面々がいるため、今回は上位人気を争うまでには至らないだろうが、エーブチェアマン同様、連勝の勢いに乗って上位入線を果たす可能性は大いにある。

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