2018.05.31

注目スワーヴリチャードはバッサリ。
安田記念を勝つ4歳馬は別にいる

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • photo by Yamane Eiichi /AFLO

 今週末6月3日、東京競馬場では春の古馬マイル王決定戦・GI安田記念(芝1600m)が行なわれる。普段からマイル戦線を中心に出走している馬のほか、スプリンターから中距離馬まで、さまざまなタイプの馬が出走を予定しており、予想は難解になりそうだが、それだけ馬券的には面白いレースだ。

前走、大阪杯を制したスワーヴリチャード。GI連勝となるか 今回、大きなポイントとなるのがスワーヴリチャード(牡4歳/庄野靖志厩舎)の出走だ。同馬は3歳時に牡馬クラシック戦線を歩み、GIII共同通信杯(東京・芝1800m)を勝ったほか、GI日本ダービー(東京・芝2400m)2着。秋にはGIIアルゼンチン共和国杯(東京・芝2500m)を勝って、GI有馬記念(中山・芝2500m)4着という戦歴を残してきた。そして今年に入ると、GII金鯱賞(3月11日/中京・芝2000m)、GI大阪杯(4月1日/阪神・芝2000m)と連勝してついにGI初制覇を成し遂げている。

 昨年の大阪杯を勝ったキタサンブラックがその後、GI天皇賞・春(京都・芝3200m)に出走して勝利したように、2000mの中距離GIに出走するような馬は、通常、春には天皇賞・春やGI宝塚記念(阪神・芝2200m)に出走することが多い。スワーヴリチャードが大阪杯後、安田記念に出走すると発表された時は驚いた人も多いだろう。

 過去32回の安田記念で、前走が2000m以上の馬が勝利したのは2004年ツルマルボーイ(当時GII大阪杯6着から)、1987年フレッシュボイス(GII阪神大賞典4着から)、1990年オグリキャップ(有馬記念1着から)の3例のみ。このうち芝2500m以上の重賞勝ち馬で安田記念を勝利したのは、オグリキャップだけである。さらに、上記3頭はマイル以下の距離にも勝利があり、オグリキャップ(GIマイルチャンピオンシップ)とフレッシュボイス(GIIIシンザン記念)の2頭はマイル戦の重賞勝ちもあった。今回、芝1600m以下の出走が初めてとなるスワーヴリチャードは、これまで勝利してきた馬とはちょっと事情が異なるのだ。