桜花賞1強は危険なサイン。「女王にクーデターを企む3頭」に要注意 (3ページ目)
「1強」が馬群に沈んできた過去3年は、波乱の歴史でもある。そこで立役者となっているのは、トライアル戦となるGIIフィリーズレビュー(阪神・芝1400m)の"2着馬"だった。昨年、8番人気で勝利したレーヌミノル、そして一昨年、6番人気で3着に突っ込んできたアットザシーサイドがそうだ。
桜花賞と同じ舞台で行なわれる"王道"のチューリップ賞に比べて、フィリーズレビューはメンバー構成が「一枚落ちる」と見られている一戦。そこで2着に敗れた馬は当然、本番では軽く扱われてしまうのだが、そうした評判を覆しての激走が近年のトレンドとなっている。
とすれば、今年も狙うべきはフィリーズレビューの2着馬。アンコールプリュである。
一発の可能性を秘めているアンコールプリュ 同馬は、昨年12月に新馬、500万特別と連勝。休養を挟んで臨んだフィリーズレビューで2着と善戦した。それも、スタートで出遅れながら、直線を迎えて後方12番手から追い込んでの結果である。
今年もフィリーズレビュー組の評価は低く、まして2着のアンコールプリュは伏兵の1頭にすぎない。しかし、その決め手が生かせるような展開になれば、桜花賞で一発あっても不思議ではない。
最後に、過去3年に縛られず、過去10年の結果を振り返ってみて、波乱を演出した馬のタイプを掘り起こしてみたい。
目についたのは、連勝したあとに前哨戦に臨み、そこで敗れた馬の巻き返しである。
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