2018.03.22

高松宮記念の「消しがちな外国馬
ブリザード」が実は弱点を克服した説

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

 現在、日本の短距離路線は新陳代謝が進んでいない。事実、昨年に国内で行なわれた2つの芝1200mのGI、高松宮記念(中京・芝1200m)とスプリンターズS(中山・芝1200m)の、双方のレースで上位3着以内に入った馬のうち、今年の高松宮記念(3月25日)に出走しないのは、スプリンターズSで3着だったワンスインナムーンのみ。  

 また、今年の前哨戦を勝ったファインニードル(牡5歳)、ダイアナヘイロー(牝5歳)、キングハート(牡5歳)といった面々も、昨秋とまったく変わっていない。台頭が期待された4歳馬たちは、いずれも前哨戦では振るわなかった。となると、レースの行方もほぼ前年同様になるのではないか、と考えるのは自然な流れだろう。  

 そこで、あえて注目したいのが、「短距離王国」香港からの「刺客」ブリザード(せん7歳)である。

2度目の来日となるブリザード。昨秋のリベンジなるか?

 昨年のスプリンターズS(10月1日)にも出走しており、この馬も”既存勢力”の1頭ではある。そのスプリンターズSではゴール前の攻防に加わり、5着に終わった。リベンジを期しての再来日だ。 2度目の来日となるブリザード。昨秋のリベンジなるか?

 改めて香港競馬のスプリント路線の強さ、層の厚さを説明すると、香港スプリントには日本からのべ27頭が出走して、勝利したのはロードカナロアによる連覇での2回のみ。3着となったのもストレイトガールの1回のみだ。一方、香港調教馬は日本のスプリントGIでこれまでにのべ14頭が走って3勝。単純な勝率だけでも3倍という計算になる。

 たとえば、日本における”現王者”のレッドファルクスが一昨年、スプリンターズSを勝った勢いのまま挑んだ香港スプリントでは12着と爪跡すら残せていない。昨年の香港スプリントにも、レッツゴードンキ、ワンスインナムーンが挑み、それぞれ6着、12着と厚い壁に阻まれた。その同じレースでブリザードは3着だ。