資質はGI級のフィエールマン。
陣営の願いは「とにかく無事で...」 (2ページ目)
フィエールマンの姉ルヴォワールはデビュー2連勝を飾った
母はイタリアのGIを勝って、フランスでもGIIを2勝したリュヌドール。ひとつ上の姉ルヴォワール(牝4歳/父ハーツクライ)は、3歳の1月にデビューすると、新馬戦、500万下特別と楽に連勝して、一躍クラシック戦線の注目馬となった。
血統的にも一本筋の通ったフィエールマン。有力な3歳馬がそろう手塚厩舎にあっても、「ポテンシャルは1番かもしれない」とスタッフは話しているという。
ただ、同時に不安も抱えている。その点について、先述のトラックマンが語る。
「フィエールマンの素質は間違いないのですが、『体質が非常に弱い』とスタッフは話していました。デビューがここまで遅れたのも、それが理由。ちょっとしたことで、足もとに疲れが出たり、熱を持ったりということがあるそうです。姉のルヴォワールも、それによってクラシックの舞台には立てませんでした。ですから、『とにかく無事にいってくれれば......』というのが、スタッフ全員の思いのようです」
姉のルヴォワールは2連勝したあと、オークストライアルのGIIフローラS(東京・芝2000m)を目指したが、直前に外傷を負って回避。その後も体質との戦いが続いていて、満足にレースを使えていない。
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