検索

チャンピオンズCは「隠密の穴馬4頭」が
尾張の埋蔵金をザクザク掘る (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

「(追い込み馬が台頭する)要因のひとつとして、関係者からよく聞くのがスタート直後の坂の影響です。中京のダート1800mでは、直線の坂の途中からスタートする形になっていて、これによって発馬でばらつきが出たり、ペースが乱れたりすることが多くなるようです」

 坂の途中からスタートする分、スタートダッシュが持ち味の馬にとっては、いきなり大きな負担を強いられる。それが最後に響いて、レースそのものが消耗戦になりやすくなる一因でもあるのだろう。強力な先行力を武器とするコパノリッキーが、このレースとの相性が極めて悪い(過去3回出走して12着、7着、13着)のも、こうした影響を受けていると考えられる。

 これらのことを鑑(かんが)みて、太田記者は追い込み馬のカフジテイク(牡5歳)を穴馬に挙げる。

強烈な末脚を秘めるカフジテイク強烈な末脚を秘めるカフジテイク「昨年は、距離を不安視されて11番人気に甘んじていましたが、直線ではひと際目を引く末脚を披露して、勝ち馬からコンマ2秒差の4着まで追い込んできました。この秋の2走は、4着、5着と敗れていますが、2走前の地方交流GIのマイルCS南部杯(10月9日/盛岡・ダート1600m)は、鞍上があえて好位の競馬を試したところ、いつもの伸び脚を欠いてしまった結果。前走のGIII武蔵野S(11月11日/東京・ダート1600m)では、本来の後方待機から最速の上がりをマークしましたが、展開が向かなかっただけ。どちらも敗因ははっきりしていますから、人気を落とす今回は狙い目だと思います」

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る