七夕賞こそ「荒れる夏競馬」。
3頭の穴馬が夢のボーナスを運んでくる

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 ローカル競馬場が舞台となる"夏競馬"は、やはり荒れるイメージが強い。一線級の馬たちが休養しているなかで、いわば決め手にかける面々による戦いでは、ときに思いもよらぬ結果が待ち受けているからだ。無論、馬券的にはかなり熱いモノが期待できる。

 7月9日に行なわれるGIII七夕賞(福島・芝2000m)は、まさに"荒れる"夏競馬のイメージにぴったりの一戦だ。というのも、ここ10年の勝ち馬を見ると、7番人気以下の伏兵が4頭も勝っているのだ。

 特に強烈なのは、14番人気で制した2012年のアスカクリチャンだろう。単勝は5440円、3連単は59万1030円という高配当をもたらした。

 また、11番人気で勝った2010年のドモナラズも相当なインパクトがあった。52kgの軽ハンデを生かして、鋭い決め脚を見せて快勝。単勝配当は1980円、2着アルコセニョーラ(6番人気)との馬連は万馬券(配当1万1440円)となった。

 その他、7番人気以下で勝利したのは、2011年のイタリアンレッド(7番人気)と、2008年のミヤビランベリ(7番人気)である。

 これほど"荒れる"レースならば、今年もその流れに乗っかって、大穴狙いに徹するのも悪くない。そこで、過去に波乱を起こした馬たちを参考にして、今回大金星を挙げそうな存在を探し出してみたい。

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