戸崎騎手も高評価。GI馬サトノアレスの、クラシック制覇あるぞ (3ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 ただ、今後気になるのは距離適性。兄たちの実績は短距離に偏っているんですよね。サトノアレスはすでに1800mのレースを勝っているので、皐月賞の2000mはこなせるかもしれませんが、GI日本ダービー(5月28日/東京・芝2400m)はどうでしょうか......。皐月賞後のレース選択が気になるところです」

 サトノアレスには全兄が2頭いる。2009年生まれのサトノヒーロー(牡)は1600m以下で4勝し、そのうち2勝は1200m戦だった。2011年生まれのサトノフェラーリ(牡6歳)も、全3勝が1800m戦。2000mのレースには何度も出走しているものの、掲示板にさえ乗れておらず、血統的には距離の壁がある印象だ。

 とはいえ、すでに兄たちを大きく超える活躍をしていることからも、この馬が今までの傾向をあっさり覆(くつがえ)す可能性はある。

 まずは、始動戦でどんなレースを見せるかが、今後を占うポイントとなる。GI馬の復帰戦に注視したい。

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