最新3歳牝馬ランキング。「2歳女王」ソウルスターリングに迫るのは? (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO


 1位になったのは「2歳女王」に輝いたソウルスターリング。3戦3勝と無敗での戴冠はもちろんのこと、ハイレベルな頂上決戦で見せたパフォーマンスが高評価につながった。

市丸博司氏(パソコン競馬ライター)
「阪神JFは、前半から平均よりも速いラップが刻まれました。それでいて、レースの上がり3ハロンも35秒2という好時計を記録。それを、ほぼ完璧なレース構成で制したソウルスターリングの強さは相当なものでしょう。道中、内枠を利してインの3番手を確保し、馬群を気にすることなく、ラチ沿いでじっと待機。ほぼ持ったままで直線を向くと、正味追われたのは最後の200mだけでした。まさにインからあっさり抜け出しての完勝と言えます。私の算定したタイムフィルター(TF)指数(※市丸氏が独自に編み出したデータ指数)では、前年の覇者メジャーエンブレムを3ポイント上回り、過去7年でトップ。このまま順調に成長し、強力な新興勢力が出てこなければ、桜花賞までは頂点に立つ"最有力"と断言したいです」

土屋真光氏(フリーライター)
「この世代は、戦前の評判どおり『牝馬のほうが牡馬より層が厚い』というのは間違いないでしょう。その中で、ソウルスターリングの3戦3勝という実績は申し分ありません。しかも、阪神JFではライバルたちに何もさせない完璧な内容での勝利。この世代の中でひとつ抜けた存在、という印象を受けました。父フランケルは現役時代に2000mまでの距離しか経験していませんが、その2000m戦でも圧巻の勝利を飾っています。母スタセリタもフランス、アメリカで中距離のGIを6勝していて、むしろマイル戦は短いイメージ。それでいながら、マイラー顔負けのパフォーマンスを発揮したことは、段違いの絶対能力の持ち主である証明だと思います」

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