最新3歳牝馬ランキング。「2歳女王」ソウルスターリングに迫るのは? (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 2位は、阪神JF2着のリスグラシュー(牝3歳/父ハーツクライ)。ソウルスターリングにこそ敗れたが、メンバー中、最速の上がりをマークして非凡な能力を秘めていることを示した。

吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「阪神JFは大外枠の18番。通常なら最後の枠入れとなるところを『ゲートへの寄りがよくない』ということで、中途半端なタイミングで枠入れをさせられ、ゲート内で待たされてしまいました。その挙句、出遅れ。ポジショニングも悪くなって、3~4コーナーにかけては内から6、7頭分の外を回らされるロスを強いられました。レース後、厩舎関係者が主催者側に憤慨するのも納得です。ただ、そうした厳しい状況にあっても、最後は勝ち馬にコンマ2秒差まで迫ったパフォーマンスは立派。『負けたのは悔しいけど、一番強いのはわかった』とコメントした関係者のコメントが真実でしょう。小柄な馬体でまだ成長部分を残している中、精神面はしっかりとしており、舞台や展開を問わずに走れるのは魅力。今後の伸びしろを考えれば、来春が本当に楽しみです」

市丸氏
「阪神JFでは、勝ったソウルスターリングに1馬身4分の1差。大外18番枠にあって、スタートの出遅れは致命的なものでした。もし内枠発走で普通に出ていれば、十分に逆転はあったでしょう。直線半ばでは一瞬、ソウルスターリングを慌てさせるほどの伸びを見せました。TF指数では、リスグラシューも前年のメジャーエンブレムを1ポイント上回っていて、今のところ牝馬戦線は、阪神JF上位2頭の『2強』と言えるかもしれません」

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