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荒れるGIチャンピオンズC。
過去の波乱馬に似た2頭が砂嵐を起こす (4ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 確かにここ最近のレースぶりからすれば、ダート界のトップクラスが集うGIで通用するかどうか疑問に思うだろう。それでも、逃げる同馬のスタイルは、中京向き。1、2コーナーがタイトで、向こう正面に坂があるということは、ペースが落ちて先行有利になりやすいからだ。昨年は、1番人気のコパノリッキーが逃げてハイペースになったものの、一昨年は先行馬3頭が上位を独占している。

 モンドクラッセ自身、同舞台で行なわれたGII東海S(1月24日/中京・ダート1800m)で2着と好走し、相性は悪くない。過去2年も、重賞戦線で健闘しながら「GIでは力が足りないかも」と、軽視された馬が高配当をもたしてきた。ならば、モンドクラッセの一発があってもおかしくない。

 3回目を迎えるチャンピオンズC。砂上の戦いは、今年も伏兵馬の台頭で嵐が吹き荒れるのか。それとも、アウォーディーと武豊のコンビが絶対王者として君臨するのか。その結末をしっかりと見届けたい。

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