帯広へ向かう車窓から、ばんえい競馬の行く末に思いを馳せる
「夏競馬」珍道中~北日本編(6)
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札幌からばんえい競馬が行なわれている帯広へ。photo by Kyodo News 北の大地を行く「旅打ち」。次の目的地は、ばんえい競馬で知られる帯広競馬場(ばんえい十勝)である。
札幌から帯広へ、列車で行く方法は大きく分けてふたつある。
ひとつは、JRの千歳線、石勝線を経由して根室本線に入る経路。もうひとつが、函館本線で滝川まで行き、そこで根室本線に乗り換える経路。便宜的に、前者を南回りコース、後者を北回りコースと呼ぶことにする。
もし地元の人に、「どちらのコースで行きたいか?」と聞いたとしたら、「北回り」と答える人はまずいない。なぜなら、南回りにはおよそ2時間半で行ける帯広行きの特急電車が頻繁にあるが、北回りにはそれがないからだ。北回りは乗り換えで時間がかかるうえ、列車の本数自体少ないのも難点だ。
ゆえに地元の人たち、おそらく観光客の方々も、帯広に行く場合はたいてい南回りを選ぶ。が、それはあくまでも特急電車が利用できたときの話。ワタシが持っている「おトクなきっぷ(※)」では、否が応でも、不便な北回りを選ばざるを得なくなる。
※1週間の有効期間内なら、JR東日本とJR北海道の普通列車が乗り放題という「北海道&東日本パス」。値段は1万850円。ただし、特急電車使用の際には乗車券として使用できず、新たにその間の乗車券も必要となる。
今日も楽しい旅になりそうだ......。
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