「サトノ」はダービーを獲れるのか。大盛況のセレクトセール報告 (4ページ目)
セール2日間を通して、ディープインパクト産駒の存在感はやはり大きなものだったが、初年度が2日目の当歳セリに上場されたジャスタウェイ産駒も、現役時代に受けた世界ナンバーワンの評価に沿うような形で存在感を示した。
最初に登場したジャスタウェイ産駒は2日目が始まって間もない305番のレイズアンドコールの2016(牡)。父と同じ鹿毛のとねっこ(当歳馬)が現れると、セリ開始の声がかかるよりも早く手を挙げたのが、父を所有していた大和屋暁氏だった。「予想以上の金額になってしまいましたね」と苦笑しながらも、4700万円で落札。「弱気になって引き下がって、後々悶々とするよりも思い切ってしまおうと。ほかのジャスタウェイ産駒も高く売れて欲しい」と親心(?)をのぞかせた。
その期待に応えるかのように、産駒たちは順調に落札。中でもアドマイヤラクティ(14年コーフィールドカップ優勝)の半弟にあたる<strong>アドマイヤテレサの2016</strong>(牡)は1億4000万円で落札され、昨年、初年度産駒が当歳市場に登場したオルフェーヴルでも超えなかった"億ホース"を早くも送り出した。同じセリ出身の父同様、世界に羽ばたくことができるだろうか。
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