「サトノ」はダービーを獲れるのか。大盛況のセレクトセール報告 (3ページ目)
オーサムフェザーの2016は2億6000万円
気を吐いたのは常連の大物ばかりではない。1日目の最高落札額となったオーサムフェザーの2015(牡、父ディープインパクト)は2億6000万円で黒川哲美氏(名義はKTレーシング)が購入。翌日の当歳セリでもプリティカリーナの2016(牡、父オルフェーヴル)なども落札していた。また、1日目の落札額2位となったシャンパンドーロの2015(牡、父ディープインパクト)は昨年のセリでも1億円馬を2頭購入していた松島正昭氏(名義はキーファーズ)が2億3500万円で購入した。
そして、新人馬主というには憚(はばか)られそうなのが、イオンの名誉相談役である二木英徳氏で、1日目の1歳馬セリから積極的に購買すると、2日目にはファイナルスコアの2016(牝、父ディープインパクト)を1億5500万円で落札した。
海外からのバイヤーも、円安の逆風に遭いながらも積極的な購買を見せた。カナダやオーストラリアで競走馬を所有するチャールズ・フィプケ氏は、昨年存在感を示したオーストラリアのゲイ・ウォーターハウス調教師の進言でセールに参加し、トップライナーの2015(牝、父ディープインパクト)を購入し、満面の笑みを見せていた。また、億超えではないものの、ロードカナロア産駒の2頭を含む3頭を、香港の呂健威(フランシス・ロイ)厩舎のアシスタントトレーナーである洪國興(リトル・ハン)氏が購入。香港スプリントを2連覇したロードカナロア産駒だけに香港でも注目度が高く、現地で走らせる可能性も示唆した。
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