2016.06.27

夢のような血統のモクレレ。両親のディープとアパパネが「三冠馬」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局(2016年版)
第5回:モクレレ

 競走馬にとって、一生に一度の舞台となる3歳の”三冠レース”。通常、牝馬であれば、桜花賞、オークス、秋華賞を目指し、牡馬であれば、皐月賞、日本ダービー、菊花賞が目標となる。そして、それら3戦すべてのレースを勝った馬には、「三冠馬」という称号が与えられる。

 過去、牡馬で三冠を達成した馬は7頭、牝馬は4頭()だけ。まさに選ばれた馬のみが手にしてきた栄光だ。
※牡馬は、セントライト(1941年)、シンザン(1964年)、ミスターシービー(1983年)、シンボリルドルフ(1984年)、ナリタブライアン(1994年)、ディープインパクト(2005年)、オルフェーヴル(2011年)。牝馬は、メジロラモーヌ(1986年)、スティルインラブ(2003年)、アパパネ(2010年)、ジェンティルドンナ(2012年)。なお、メジロラモーヌは秋華賞設立前で、エリザベス女王杯が三冠目に該当。

 そんな三冠馬同士の交配によって生まれた、夢のような血統の持ち主が今年、デビューを控えた2歳馬にいる。モクレレ(牡2歳/父ディープインパクト)である。

来年のクラシックでの活躍が期待されるモクレレ 同馬の父ディープインパクトは、2005年の牡馬三冠を達成した”英雄”。武豊騎手に「飛んでいるよう」と評された名馬で、引退後は種牡馬としてリーディングトップの座を独走している。

 片や母は、2010年に牝馬三冠を果たしたアパパネ。2012年に引退するまで、牝馬三冠を含めてGI5勝という成績を残した。二冠目のGIオークス(東京・芝2400m)では、距離不安がささやかれる中、サンテミリオンとの「1着同着」で優勝。たぐい稀(まれ)な”勝負強さ”も兼ね備えていた。