2016.06.13

2億円超え、セール最高額だったサトノヴィクトリーに漂う「品格」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

厳選!2歳馬情報局(2016年版)
第3回:サトノヴィクトリー

 素質豊かなサラブレッドの若駒が集結し、毎年注目を集めている『セレクトセール』。日本最大級の競走馬のセリ市であるこの催しでは、億を超えて取引される高額馬が度々登場する。

 近年は、同セール出身の活躍馬も多く、今年のGI日本ダービー(東京・芝2400m)でハナ差2着となったサトノダイヤモンド(牡3歳)も、その1頭。同馬は、2013年のセレクトセールで2億3000万円(税別)で落札されている。

 そして、現2歳世代の中でもセレクトセール出身であり、来年のダービーでの活躍が期待されている”高額のエリート”がいる。サトノヴィクトリー(牡2歳/父ディープインパクト)である。

落札額が2億円を超えた高額の良血馬サトノヴィクトリー 同馬がセレクトセールに上場されたのは、昨年の夏。1歳のときだった。そしてその際、同年のセール全体でトップとなる、2億3500万円(税別)という高額で落札された。

 同馬がそれほどの高い評価を得たのは、その血統背景と兄姉の活躍にある。ふたつ上の兄は、2015年の日本ダービーで3着と健闘したサトノクラウン(牡4歳/父マルジュ)。重賞2勝を含め、デビューから無傷の3連勝を飾って、クラシック初戦のGI皐月賞(中山・芝2000m)では1番人気に支持された逸材だ(結果は6着)。

 サトノクラウンは、古馬になってからもGII京都記念(京都・芝2200m)を快勝。今後もさらなる活躍が見込まれている。

 また、2009年生まれの姉ライトニングパール(牝/父マルジュ)は、ヨーロッパで現役生活を送り、イギリスのGIを制覇。こうした兄姉の実績を踏まえれば、セレクトセールで高額で取引されるのも頷ける。