素質はキンカメ級!? スマートオーディンに施された「エリート教育」 (2ページ目)
際立っていたのは、その3戦目の重賞・東京スポーツ杯2歳S(2015年11月23日/東京・芝1800m)での走り。例年どおり、早期デビューした素質馬が集う中、後方待機から直線で豪快な差し切り勝ちを収めたのだ。ラスト3ハロンは、32秒9という時計をマーク。驚異的な末脚を披露して、一気にクラシック候補に名乗りを挙げた。
同レース後、スマートオーディンは放牧に出されることなく、そのまま松田厩舎で調教が続けられている。そしてその調教メニューにこそ、この馬に対する松田師の期待が込められているという。関西競馬専門紙のトラックマンが語る。
「東スポ杯2歳Sのあとも、スマートオーディンは坂路調教を週に2本、コンスタントにこなしています。松田先生は、『この時期の3歳馬に、これだけのハードトレーニングを課すのは異例』と語っています。過去に同様のメニューを課したのは、キングカメハメハやダノンシャンティなど、名馬となった一部の馬だけ。
つまり、松田先生はそれらと並ぶほどの期待を、スマートオーディンに対して持っているということです。もちろん、それらの馬たちは故障に泣いたこともあるので、スマートオーディンの調教は、その経験を踏まえて、緩急を調整しながら慎重にやっているようです」
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