イタリア人騎手、M・デムーロは調整ルームで「納豆グルメ」

  • 新山藍朗●構成 text&photo by Niiyama Airo

特集 スポーツの秋、食の秋(1)

JRA(日本中央競馬会)の騎手免許を取得して、今年から日本を主戦場としているミルコ・デムーロ騎手。競馬においては、すでに多くの勝ち星を重ね、ビッグレースのタイトルを手にするなど、素晴らしい活躍を見せている。一方で、日本での生活はどうなのか。とりわけ、食生活において苦労はないのか、話を聞いてみた――。

ミルコ・デムーロ/1979年1月11日生まれ。イタリア出身。11月3日現在、全国リーディング3位(99勝)。JRA通算453勝。重賞38勝(うちGI12勝)ミルコ・デムーロ/1979年1月11日生まれ。イタリア出身。11月3日現在、全国リーディング3位(99勝)。JRA通算453勝。重賞38勝(うちGI12勝) 日本の食べ物ですか? すごい、大好き! 何でも食べますよ。

 なかでも、納豆が大好き! 週末、競馬開催日の前日に調整ルーム()に入るときは、その前にコンビニエンスストアに寄って、必ず納豆を買ってから行きます。だから、納豆は毎週、食べています。その姿を見て、ユタカさん(武豊騎手)がいつも不思議そうな顔で見ていますね(笑)。
※各競馬場、栗東、美浦の両トレーニングセンターにある騎手の宿泊施設。競馬の公正の確保、また騎手が心身の調整を図る目的として、競馬開催日の前日には、騎乗予定の騎手全員が入室することを義務付けられている。

 もちろん、初めて納豆を食べたときは、おかしな味がして「何、これ?」って思いましたよ。でも、イタリアに帰った際、あるとき急に「納豆が食べたい」って思ったんです。それから、あの味がすっかりクセになってしまいましたね(笑)。

 苦手なものはあまりないけど、強いて挙げれば、わさび、かな。刺身は大好きだけど、わさびのつけ過ぎは辛いからダメね。ツーンときます(笑)。

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