2014.11.27

【競馬】JC、ジェンティルvsハープ「勝つのはどっち?」

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

 第34回ジャパンカップ(東京・芝2400m)が11月30日に開催される。創設当初の10年あまりは、ホスト国の日本調教馬にとって、同レースの栄冠は高い壁だった。それが近年では、8年連続で日本調教馬が勝利。日本の競走馬の強さを表す、象徴的なレースとなっている。

 そして今年も、日本調教馬の強さを世界に知らしめるにふさわしいメンバーがそろった。GI馬が9頭で、そのうち、天皇賞・春を制したフェノーメノ(牡5歳)をはじめ、皐月賞馬イスラボニータ(牡3歳)、ダービー馬ワンアンドオンリー(牡3歳)、天皇賞・秋の勝ち馬スピルバーク(牡5歳)など、7頭が今年のGIを勝利し実力のピークにある。しかも、ジャスタウェイ(牡5歳)とジェンティルドンナ(牝5歳)は海外(ドバイ)のGIウイナーで、出走馬のレベルは過去最高と言っていい。この豪華メンバーがどんなレースを見せてくれるのか、今から期待は膨らむばかりだ。

ジャパンカップ3連覇を狙うジェンティルドンナ。 まさしく現在の日本の頂点を決するレースとなるが、その中でも注目したい対戦がある。ジャパンカップ3連覇を狙うジェンティルドンナと、凱旋門賞(10月5日/フランス・芝2400m)で日本馬最先着(6着)を果たした桜花賞馬ハープスター(牝3歳)の、現役最強牝馬の座をかけた戦いだ。おそらく最初で最後の激突になると思われるこの一戦は、日本の競馬史に刻まれてもおかしくないほどの”夢の対決”と言える。

 そんな歴史的な”対決”を、識者はどう見ているのだろうか。トレセンで取材活動に奔走している競馬記者たちなどを直撃し、ジェンティルドンナとハープスター、「ジャパンカップで勝つのはどっちか?」聞いてみた。

 すると、一方の馬に支持が集中した。「ジャパンカップに限るなら、ジェンティルドンナが有利」という声が大半を占めた。

「ジェンティルドンナは、確かにピーク時に比べたら、ややパフォーマンスの低下は見られますが、それでも左回りでは、今年も崩れてはいません。東京・芝2400mという条件での安定感は抜群で、死角は少ないです。ハープスターは、ポテンシャルこそジェンティルドンナをしのぐかもしれませんが、2400m戦での戦績がもうひとつ。今回と同じ条件のオークス(5月25日)では、同世代のヌーヴォレコルト(牝3歳)を差し切れず、理由はどうであれ、凱旋門賞でも6着に終わりました。そうしたことを踏まえると、やはりハープスターには割引が必要で、ジェンティルドンナが一枚上と見ます」

 そう語るデイリースポーツの豊島俊介記者の見立ては、今回の”ジェンティルドンナとハープスターの対決”に対する典型的な意見だった。結果、2頭の対決に絞って識者に見解を求めたところ、18人中16人が「ジェンティルドンナが優位」と回答した。ある在阪の記者は、こう語る。