【競馬】函館スプリントS、伏兵フォーエバーマークに好機到来!

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 6月23日には上半期の総決算となるグランプリ、宝塚記念(阪神・芝2200m)が行なわれますが、その前に6月15日からは夏の「北海道シリーズ」が開幕。毎年恒例の6月の函館開催が始まります。

 6月の函館開催は、北海道シリーズの開幕を知らせるもので、ここから数カ月間にわたって長期の出張となる関係者が多く、トレセン内の風物詩になっています。実は毎年、すでに日本ダービー(5月末)の前から函館競馬場へ出張し、開催に合わせて早くから準備している関係者もいるんですよ。

函館という舞台が合いそうなフォーエバーマーク。函館という舞台が合いそうなフォーエバーマーク。

 また、函館開催時は、出張=滞在競馬となります。つまり、函館競馬場で調整を行なって、そのまま週末に同競馬場で開催されるレースに挑むという、独特のスタイルです。かつて、東京や中山に厩舎があったときのような、昔の競馬の雰囲気が感じられます。そうしたムードの中、騎手の駆け引きや、厩舎の思惑なども普段とは違って、そんなことを考えながら見る競馬も意外に面白いものです。

 そこで今回は、6月16日に函館で行なわれる函館スプリントS(芝1200m)を取り上げたいと思います。

 まず注目すべきは、ドリームバレンチノ(牡6歳)でしょう。高松宮記念に続いて、マイル戦の安田記念でも圧倒的な強さを見せたロードカナロア(牡5歳)のライバルです。実際に昨年のこのレースでは、ロードカナロアを見事に完封しました。しかしその後、昨秋のスプリンターズS(3着。2012年9月30日/中山・芝1200m)、今春の高松宮記念(2着。3月24日/中京・芝1200m)と、GIの舞台では逆にねじ伏せられてきました。

 ロードカナロアとはすっかり差をつけられてしまった感がありますが、敗れた2戦ともに「ひょっとしたら、逆転していたかも......」と思わせる、内容の濃いレースでした。秋にロードカナロアとの再戦があるかどうかはわかりませんが、それまでは他の馬には負けられないでしょう。

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