【競馬】「東西の横綱」そろう弥生賞。サトノネプチューンが金星狙う

弥生賞に挑むサトノネプチューン。「2強」相手にどんなレースを見せるか弥生賞に挑むサトノネプチューン。「2強」相手にどんなレースを見せるかダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 3月に入り、クラシック戦線もいよいよ本格化。東西で本番の優先出走権が与えられるトライアル戦が次々に開催されます。出走権獲得を目指す馬にとってはもちろんのこと、すでにクラシック出走への賞金を満たしている馬にとっても、本番を見据えた重要な一戦。あくまでも前哨戦とはいえ、各陣営が慎重を期したレースがそれぞれのトライアル戦で見られるのではないでしょうか。

 まず3月3日には、中山競馬場で皐月賞トライアルの弥生賞(芝2000m)が行なわれます。本番の皐月賞と同じ条件のレースには、現時点で「東西の横綱」と称される馬たちが参戦。加えて、それらに続く有力馬が顔をそろえ、GIレース並みの好メンバーになりました。

「東西の横綱」というのは、関東馬のコディーノ(牡3歳)と、関西馬のエピファネイア(牡3歳)のことです。

 コディーノは、昨年末のGI朝日杯FS(中山・芝1600m)で苦渋を味わいました。それまでのレースでは、すべて圧倒的な強さを見せて3連勝。誰もが負ける姿を想像できなかったと思います。そのため、朝日杯では単勝1.3倍と断然の支持を得ましたが、3コーナー付近から外目に持ち出す安全策の競馬で僅差の2着に敗れました。

 人気を背負っていただけに、内をついてつまらない不利を受けるわけにはいきません。レース運びとしては、最善の形だったと思います。実際、3着以下は突き放しているので、勝ったロゴタイプ(牡3歳)が強かったのは確かですし、中山の芝マイル(1600m)戦というトリッキーなコースが、勝敗に微妙な影響をもたらしたのでしょう。

 その敗戦でコディーノの評価が下がることはありません。能力は紛れもなくGI級です。今回は距離が2000mと伸びますが、比較的従順に折り合うタイプですから、問題はないでしょう。中山コースを経験しているのも強みです。

 一方、関東初見参となるエピファネイア。こちらも、デビューから無傷の3連勝を飾った素質馬です。どれも危なげないレースぶりで快勝し、西の大将格であることは間違いありません。

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