【競馬】岩田康誠「秋華賞に挑むジェンティルドンナは、ブエナ級の器」
前哨戦のローズSを快勝したジェンティルドンナ。秋華賞へ向けて死角は見当たらない!?岩田康誠インタビュー(1)
秋のGIシリーズがいよいよ本格化。10月14日には、秋華賞(京都・芝2000m)が行なわれる。注目は、メジロラモーヌ(1986年)、スティルインラブ(2003年)、アパパネ(2010年)に続いて『牝馬三冠』(桜花賞、オークス、秋華賞※1995年まではエリザベス女王杯)に挑む、ジェンティルドンナ。そこで今回は、彼女の手綱を取る岩田康誠騎手を直撃。快挙達成への手応えを聞いた。
――秋のGIシリーズ初戦、スプリンターズS(9月30日/中山・芝1200m)を二番人気のロードカナロア(牡4歳)で勝ちました。いいスタートが切れましたね。
「(スプリンターズSは)絶対に勝たなあかんし、勝って当たり前くらいに思っていました。実際、ロードカナロアはそれくらいの器の馬なんです。だから、GIなのに何ら緊張することもなく、サラッと勝ってしまったという感じですね」
――道中は、一番人気のカレンチャン(牝5歳)をぴったりマーク。カレンチャンさえかわせば勝てる、というイメージだったのでしょうか。
「あのメンバーで一番強いのはカレンチャンやから、カレンチャンだけ見ていたらいいと思っていました。カレンチャンさえかわせば、きっと(他の馬は)何も来ないだろうと」
――どのあたりで勝利を確信しましたか。
「直線の真ん中あたり。(カレンチャンと)並んで、(先頭で)抜け出したときの反応が、前回(セントウルS=2着)とは全然違っていましたから」
――勝ちタイムの1分06秒7はレコードタイム。時計も優秀でした。
「あの時計で、差して勝てる馬は、おそらくロードカナロア以外にはいないでしょう」
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