残り50ヤードのアプローチ。距離感の出し方を三ヶ島かながアドバイス

  • 古屋雅章●取材・構成 text by Furuya Masaaki
  • photo by Getty Images

悩めるアマチュアゴルファーへ
人気女子プロがとっておきのアドバイス
三ヶ島かな編
レッスン2.50ヤードのアプローチ

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人気女子プロが、アマチュアゴルファーが抱える問題や悩みを解消してくれる実践レッスン企画。今回のテーマは、ショートゲーム。40歳・男性Kさんから届いた「ピンまで残り50ヤードほどの距離感の出し方がわからないのですが、どうしたらいいでしょうか」という悩みについて、再び三ヶ島かなプロが答えてくれた――。

この記事に関連する写真を見る "距離感"は、打つ人によって差が出る感覚的なものなので、極端なことを言えば、人それぞれです。たとえば、私とお相撲さんでは体もパワーも違うので、ふたりの50ヤードの距離感はかなり違ってきます。

 ですから、人に距離感を教えるのはとても難しいこと。これが、小技の距離感を身につけることの難しさでもあるんですよね。

 ということで、私は悩みをいただいた方の"距離感"の出し方を教えることはできません。でも、距離感を養う考え方についてはアドバイスできます。

 50ヤードというのは中途半端な距離なので、インパクトでスイングを緩めたり、強めたりして距離を調整することが多いと思うのですが、それが難しくしている要因でもあります。ましてや、インパクトで緩めるとダフリやショート、強めるとトップやホームランといったミスが出やすくなるので、なおさらオススメできません。

 そういったミスを減らすためにも、無難なのは"ハーフショット"で打てるクラブを選択することです。ハーフショットは、バックスイングの際に左腕が地面と平行になった時に切り返していけるので、タイミングも取りやすく、しっかり打てて距離感を作りやすいからです。

 PWの飛距離が100ヤードだとしたら、ハーフショットはおおよそ50ヤード。そういった選択と打ち方をすれば、50ヤードの距離感は徐々につかめると思います。

 飛距離が出る人は、AWや52度のウェッジで100ヤードを打つかもしれませんから、その場合はAWや52度のウェッジでのハーフショットを実践。そうやって、自分なりの50ヤードの距離感を身につけていくのがいいのではないでしょうか。

 あと、残り50ヤードという状況を克服するうえで、いろいろな番手で50ヤードを打ってみるのもいいかと思います。ウェッジだけではなく、9番、8番、7番アイアンなどを使って、ピッチ&ランやランニングアプローチで50ヤードを打つ練習をするのです。

 広い花道から残り50ヤードを打つ場合、SWを持つと「チャックリが出たら嫌だなぁ」と感じる時がありますよね。そういう時は、7番とか8番アイアンでランニングアプローチを打ったほうが、ミスする確率も低くなると思います。

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