勝みなみが日本女子オープン連覇。アントニオ猪木氏の言葉を胸に刻み「今できることだけを考えていた」 (2ページ目)
迎えた終盤、申ジエ、吉田優利と3人がトップに並ぶ状況から勝が抜け出したのは、17番パー4だ。160ヤードの距離が残った第2打を7番アイアンで放ち、ピン横2mの位置に。悠々とバーディーを奪って通算3アンダーとした。
「160ヤードは私にとって7番アイアンなんですけど、結構アゲインストの風だった。だから、本心としては6番アイアンを握りたかったけど、6番で風の下を通った場合、奥に消えちゃう恐れがあった。それなら本来の7番で打って、手前から2パットでもいいかなと。迷い? もちろん、ありませんでした(笑)」
最終組を回った申ジエは、勝に1打及ばず、勝の優勝が決まった。連覇は樋口久子、畑岡奈紗に続いて史上3人目。初日がスタートする前から、連覇したい気持ちを勝は秘めていた。
「でも、そう簡単ではないし、気持ちだけ前に出るとプレーに影響してしまう。とにかく今できること、それだけを考えていた。連覇は信じられない。去年とは違うコースだからかもしれないけど、新鮮な気持ちで優勝を喜んでいます」
すでに来季の米ツアー本格参戦も視野に入る。
「米ツアーにフル参戦しながら、チャンスがあるなら来年のこの大会に帰ってきて出場したい。宮里藍さんとか、(畑岡)奈紗ちゃんとか、米ツアーから帰ってきてプレーするのは格好いいなと思った」
そうした夢も、まずは最終予選会を通過してからだろう。無論、勝自身に今、迷いは微塵もない。
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