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渋野日向子が約2年ぶりの優勝で明かした思い。「自分が置いていかれている感があった」

  • 柳川悠二●文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

 スタンレーレディス(静岡・東名CC)のトロフィーの行方は、アマチュアの女子高生・佐藤心結(みゆ)に、ペ・ソンウと木村彩子、そして渋野日向子という4名によるプレーオフにもつれた。その2ホール目、渋野ひとりがバーディーを奪い、勝負は決した。

優勝が決まった瞬間、みるみるうちに涙がこぼれた渋野日向子優勝が決まった瞬間、みるみるうちに涙がこぼれた渋野日向子この記事に関連する写真を見る およそ2年ぶりの優勝に「スマイリング・シンデレラ」の頬にはすぐに涙がつたった。両手で顔を覆って、くしゃくしゃにした。

「正直、こんなに早く勝てると思っていなかった。勝てない2年間は長いようで短い? 短いようで長い? わからないんですけど(笑)、いろいろ思い出した涙でした」

 首位と2打差の5位タイでスタートした最終日は、我慢のゴルフが続いて8番になってようやく最初のバーディーを奪った。

「正直、スタート前は『優勝したい』という気持ちはなかった。もちろん、チャンスがくればという感じでしたが、スタートから安全にいこうと。

(スタート後は)上位との差が開いてしまって、『やばい』と思いながら、攻めきれないゴルフだった。後半に入って、10番でボギーを打ってしまいましたけど、ここまできたら次いつ優勝争いできるかわからないから、悔いの残らないプレーを心がけました」

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