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松山英樹がマスターズ優勝。圧巻の「しのぐプレー」で新たな歴史を刻んだ (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Getty Images

 そうして、18番でも危うい距離のパーパットを沈めて「69」。3アンダー、2位タイと好発進を決めた。ラウンド後、松山自身も中継局となるTBSのインタビューでパットのよさについて触れた。

「(ボギーを叩いた)17番以外はいいプレーができた。最終18番もそうですけど、流れが悪くなりそうなところで、パットが入ってくれたのはよかったと思います」

 2日目も、9番のバーディーパットや、13番のイーグルパットもすばらしかったが、厳しい状況でのショットゲームが光った。

 4番パー3では、ティーショットをグリーン奥に外すも、抜群のアプローチを見せてパー。13番でイーグルを奪ったあとも、続く14番で2m弱の微妙なパーパットを沈めて、悪いリズムに陥ることはなかった。

 加えてこの日も、最終18番で嫌な距離のパーパットを決めて、いい流れをキープ。多くの選手がスコアを伸ばすなか、松山はスコアを1つ伸ばすだけにとどまったが、通算4アンダー、トップと3打差の6位タイという好位置につけて、決勝ラウンドへと駒を進めた。

「なかなか思うようなプレーができなかったけど、1つ(スコアを)伸ばせたのはよかった。いい位置で2日間を終えられた」と、中継局のインタビューでも松山は前向きに語った。

 3日目も"しのぐプレー"が、1イーグル、5バーディー、ノーボギーという圧巻のプレーを呼び寄せた。出だしの1番、ティーショットをバンカーに入れるも、2m弱のパーパットを沈めて爆発への準備を整えた。

 そして9番、セカンドショットを右に外すも、精度の高いアプローチでピンにピタリ。難なくパーを拾って、「アーメンコーナー」の入口となる11番から始まるバーディーラッシュの"スイッチ"を押した。

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