4日間の言葉でわかる渋野日向子の現状。全米女子で感じた大いなる可能性 (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko

(前回の米ツアー参戦から)およそ2カ月では、なかなか成長は感じられないですけど、自分のモチベーションだったり、ゴルフに対する気持ちだったりは、2カ月前よりはすごくポジティブになれているというか。いい方向に考えられるようになってきていると思う。技術に関してはなかなかですけど、気持ちの面ではすごく変わってきていると思うので、それでどれぐらい変わるのか、今回はすごく楽しみです。

 アプローチなんかでも、いろいろと落とし場所を考えて"イメージして打つ"というのが、今までよりも楽しくなってきていて。グリーンを外した際はこれまで、『(カップに)寄るかなぁ~。どんなところから打つんだろう......』みたいな、不安な気持ちでその場に向かっていたんですけど、今はその間に『どんな感じで打ったら寄るんだろう』とか考えていて、すごくいい気持ちで......いい気持ちはおかしいか......プラス思考? そう、(グリーンを)外してもプラス思考で、すぐに気持ちを切り替えられるようになった。もちろん、外した瞬間は怒りますけど、(次のプレーを考えると)グリーンに向かうまでもが、すごく楽しく感じられるようになった。

(コースについては)やっぱり『全米女子オープン』っていう名に負けないくらい、かなり難しいコース。すべてが大事なホールで、落とし穴も各ホールにあるので、そこはしっかりと気をつけていかないとな、って思っています。本当に難しいコースではあるんですけど、強い気持ちを持って、今の自分ができるゴルフをしっかりと出し切って、予選通過を目指してがんばっていきたい」

 迎えた初日、多くの選手が難コースに苦しむなか、渋野はいきなり爆発した。4バーディー、1ボギーの3アンダーで回って、2位タイと好スタートを切った。

「今日は出来すぎ。100点?......100点以上ですね、ふふふッ(笑)。こんなにいいゴルフ、今年はやった記憶がない。この難しいコースで、これだけのスコアが出せるとは思っていなかった。ドライバーは、練習場では本当にポンコツ。でも、試合に入れば、狙いどころも決まっていて、それでしっかり打つことができている。ティーショットに関しては、特に怖いものはなかった。

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